ハンク・アーロン氏の死因はコロナワクチン接種とは無関係と監察医

ハンク・アーロン氏

米大リーグ歴代2位の通算755本塁打を記録したハンク・アーロン氏の死因について、当局は新型コロナウイルスのワクチン接種とは無関係で、自然死とみられるとの見解を示した。米ニュースサイト「TMZスポーツ」が伝えた。

アーロン氏は22日午前(日本時間23日未明)、86歳で亡くなった。同氏は今月4日、地元ジョージア州アトランタでワクチン接種を受けたことから、関連性の有無が指摘されていた。

同州フルトン郡監察医事務所の担当者は25日(日本時間26日)、死因についてワクチンとの関連性は認められないとし、自然死によるものだとTMZに語った。

アーロン氏は年明け早々、ワクチン接種を国民に呼びかけるため、アトランタ在住の有名人らと一緒にメディアを前に接種を受けた。

その一人、アンドリュー・ヤング元米国連大使はアーロン氏が「(亡くなる直前まで)ワクチン接種による副反応は全く見られなかった」とテレビ局「KSDK」に話した。

アーロン氏の死後、同氏の運転手だった男性に「ハンクは亡くなる前、体調不良か何か訴えてなかったのかと尋ねたが、『ノー』と言っていた」と明かした。

アーロン氏は選手時代、その豪快なスイングから〝ハンマー〟の異名を取り、1974年には不滅といわれた〝野球の神様〟ベーブ・ルースによる通算714本塁打の大リーグ記録を更新した。

日本ではソフトバンクの王貞治球団会長(80)が77年にアーロン氏が打ち立てた本塁打記録を塗り替えた。一方、大リーグでは薬物疑惑が取り沙汰されたサンフランシスコ・ジャイアンツのバリー・ボンズが2007年にアーロン氏の記録を抜き、通算762本塁打で現在メジャー最多となっている。

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