東京都議選の前哨戦か?「全員が本命」?新人4人出馬の千代田区長選がアツい!

1月24日に告示された千代田区長選には、日本維新の会が推薦する五十嵐朝青(いがらし・あさお)氏(45)、自民党と公明党が推薦する早尾恭一(はやお・きょういち)氏(59)、地域政党「都民ファーストの会」が推薦する樋口高顕(ひぐち・たかあき)氏(38)、会社員の宮田朋輝(みやた・ともき)氏(26)の無所属新人の4名が立候補しました。投開票は1月31日に行われます。

今回は区政への信頼回復、新型コロナウイルスの感染防止・経済対策、子育て支援策などが争点と考えられます。

五十嵐朝青氏(いがらし・あさお)氏の経歴・政策は?

五十嵐氏は1975年京都府生まれ、東京大学法学部政治学科卒業。現在は印刷会社役員を務めています。千代田区長選は2017年に続き2度目の挑戦となります。

五十嵐氏は自らの公式ページで以下の政策を公表しています。

00.新型コロナ感染急拡大から区民の命と暮らしを守ります!
・PCR検査の抜本的拡充
・小規模事業者や低所得世帯、ひとり親世帯への積極的支援
・区からの積極的な健康情報の発信による<健康立区>の実現

01.老若男女誰もがワクワク参加できるまちづくり!
・町会とマンションコミュニティのつなぎ役となる人材を育成
・町会経営をサポートする組織を設立
・区民が自由にビジョンを語り合えるタウンミーティングを定期開催 ほか

02.世界で一番女性が輝ける街へ!
・コロナ禍の変化に合わせた就業・起業支援、職場・在宅環境整備の支援
・マンション内に子育て支援施設を増やすなど、安心の子育て環境を
・保育・介護従事者の待遇向上と家族サポート ほか

03.誰もがツナガリを感じられる街へ!
・<地域に開かれた学校>で、街のみんなで子どもたちを見守る体制へ
・子育て現役世代とシニア世代を結ぶ<ゆるやか家族>施策
・デジタルインフラを活用した、町会の新しい情報共有施策 ほか

04.歴史と物語を尊重した街!
・人と環境に優しく、災害に強いまちづくりを
・歴史が伝承しやすいように、町会と町名の一致に取り組む
・時代に合った区道の活用方法を再考 ほか

05.誰もが自由に表現できる文化・芸術にあふれた街へ!
・アーティストの表現の場として区内施設を利用する際の積極的な助成
・各分野ではばたく児童・生徒へ、一流の環境で学べる独自奨学金の設定
・アーティストが学校に行き、子どもたちが一流のパフォーマンスに触れられるカリキュラムを ほか

06.誰もが使いこなせるデジタルツールで、面倒手続き一切不要の街へ!
・国や都、民間企業と連携し、各種行政手続きをスマホでできるように
・区内施設のウェブ予約の推進と利用料のキャッシュレス決済化
・デジタルが苦手な方が楽しく利用できるまでの徹底的なサポート体制の構築

07.自らの身を切る改革を!
・区長報酬を減額し、23区で最低レベルの額へ
・2,000万円を超える区長の退職手当を子どもたちのために

 

早尾恭一氏(はやお・きょういち)氏の経歴・政策は?

早尾氏は1961年東京都千代田区生まれ、東京理科大学工学部経営工学科卒業。株式会社西 友社員を経て、実家の早尾商店の四代目を継ぎました。2007年の千代田区議選に初当選、以降4期連続当選しました。

早尾氏は公式ページで以下の政策を公表しています。

企画・財政
○成果・評価主義を重視した財政支出のチェック ~まずはムダを見つけよう~
○官でやるか、民でやるか、その判断基準の策定 ~官の安定感、民の活力を適材適所に~
○安定した財政基盤の確立 ~タイムリーな基金の運用を~

医療・福祉
○病気の予防・早期発見に向けての取り組み ~健康にも“備えあれば患いなし”を~
○医療と介護の連携によるQOL(生活の質)の維持・向上 ~住み慣れたまちで家族とともに過ごしたい~

教育・文化
○多様な家族形態に対応した子育て支援 ~今を幸せと実感できる、心の通い合う子育て~
○地域・学校・行政が連携し、次世代を育む教育 ~人づくりは国家百年の計~

環境・防災
○無電柱化をはじめとしたバリアフリーの促進 ~すべての人にやさしいまちづくり~
○身近にできる地域温暖化対策への取り組み ~環境問題は一人ひとりの意識から~

 

樋口高顕氏(ひぐち・たかあき)氏の経歴・政策は?

樋口氏は1982年生まれ、京都大学法学部卒業。株式会社電通国際情報サービスで営業職を7年間務めた後に退職。台湾大学大学院へ留学し両岸関係、中国政治経済、台湾地方政治、アジア主義などを研究しました。2017年の東京都議選に初当選し1期務めました。

樋口氏は自らの公式ページで以下の政策を公表しています。

<6万7千区民の命を守るコロナ対策>
○高齢者や基礎疾患をお持ちの方とご家族等への定期的なPCR検査の無料実施
○ワクチン接種の円滑な実施のための準備を加速
○発熱から入院までのスムーズな対応を実現するため区内医療体制の強化
○保健所をさらに強化し、相談から検査結果まで時間を短縮
○さらに、飲食・商店街・中小事業者への支援、成人式など中止された文化イベントの開催支援、コロナ禍の出産支援にも取り組みます

<子ども、女性、高齢者が日本一輝く千代田に!>
【1】子ども・子育て・教育のさらなる充実

○保育園入園の柔軟な時期選択、ベビーシッター活用、スマホからオンライン申請など
○発達障がい、重度障がい児童への集中的な支援と窓口の一元化
○「ちよだスマートスクール」一人一台端末を活かし先進的プログラムの開発・実施

【2】女性がさらに活躍できる環境整備
○「ちよだ女性会議」を発足、多様な意見を吸い上げ事業化
○区の管理職・監督者、審議会の女性比率を4割に引き上げ
○再就職支援など、働きたい女性を強力に応援

【3】高齢者を元気に!切れ目のない支援を実施
○区の出張所・社会福祉協議会・シルバー人材センターの機能強化
○高齢者介護施設を着実に整備し「待機老人」を解消
○健康家電・タブレット端末などを活用した生活・健康維持の支援とともに、 デジタル・デバイドにも対応

<環境・文化にやさしい世界最先端の都市に!>
【1】「温室効果ガスの排出量を2050年まで実質ゼロ」の推進
○次世代を担う若者など幅広い層の区民の皆さんとともに「千代田区脱炭素宣言」作りを開始

【2】水と緑の豊かな街を推進します
○江戸時代からの濠、神田川、日本橋川の活性化
○皇居・日比谷公園など緑の財産を再生、建物屋上を活用した都心の屋上農園を展開

【3】文化と賑わいの街を推進します
○千代田が誇る歴史と文化をデジタル技術を活用し統一的に発信
○市場と連携した日本最大級の食の朝市「河岸まつり」を開催
○区道を子どもの遊び場、イベントで使える「みち空間」として活用

 

宮田朋輝氏(みやた・ともき)氏の経歴・政策は?

宮田氏は千葉・東京学館浦安高等学校卒業。喫茶店経営を経て、現在は飲食店運営会社に勤めています。

宮田氏は自らの公式ページで以下の政策を公表しています。

提言1 区長の給与や議員報酬を下げ、普通に働きながらでもできるような議会日程に
千代田区職員の給与を民間と同じにくらいに引き下げ、年間約226千万円の税金を削減し、通勤手当や住居手当を廃止することで税金を引き下げる努力を

提言2 ゼロから1を生み出す起業家に対して、少額でも融資を
千代田区民もしくは千代田区内で起業しようとしている人に対して1,000万円程度を上限に貸し出す

提言3 千代田区にある市立幼稚園はすべて保育機能を統合したこども園に

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