乗車していたタクシーの男性運転手=当時(61)=を脅し、首を絞めてけがを負わせるなどしたとして、脅迫、傷害、窃盗などの罪に問われた在沖米海兵隊上等兵の被告(20)の初公判が25日、那覇地裁(坂本辰仁裁判官)で開かれた。同被告は起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、被告は昨年11月7日、北谷町美浜で飲酒した後、タクシーに乗車して所属するキャンプ・ハンセンに向かったと説明した。一緒に飲酒していた同僚から戻ってくるよう連絡を受け、運転手に引き返すよう求めた。その後、沖縄自動車道を走行中の車内で運転手に暴行を加えた。運転手が降車した後は門限の午後11時までにハンセンに戻らなければならず、タクシーを運転したとした。
弁護側の被告人質問で、被告は酒に酔っていたことなどを挙げ「(犯行の)記憶はない」と述べつつ「被害者は大変な恐怖を感じたと思う。大変申し訳ない気持ち」などと謝罪した。