神奈川県の黒岩祐治知事は26日の定例会見で、新型コロナウイルスの県内感染者数について「数字がぐっと下がってきた。緊急事態宣言の意味は非常に大きかった」と述べた。ただ、重症入院患者数などは依然として高止まりしているとし、「引き続き警戒を緩めることなく、徹底して用心をお願いしたい」と呼び掛けた。
知事は拡大傾向が続いてきた新規感染者が先週から減少傾向に転じているとし、「人の流れを止めると効果が出てくる。皆さんが時短要請や外出自粛要請に応えてくれた」と謝意を表明。宣言延長の必要性については「国が決めることだ」と述べるにとどめた。
療養者の容体悪化に備えて運用開始を目指すとした応急処置拠点「HOTセンタ-」は、月内の開設を見送る考えを示した。「今すぐ必要という状況ではなくなった」とし、必要があれば数日で開設できる態勢を整えるとした。
一方、新たな宿泊療養施設として新横浜国際ホテル本館(横浜市港北区、206室)の利用を2月1日から始めることも発表。県内の宿泊療養施設は計1798室となり、2月中にさらに300室程度の確保を目指すという。