保育園再編に反論続出 南砺市審議会 12園から9園に統合案

© 株式会社北國新聞社

 南砺市立保育園審議会は26日、市役所で今年度第2回会合を開き、市教委側が2045年度までに市立12園を段階的に9園に統合・複合化する案を示した。統合や複合化に関わる井波、利賀、平・上平、福光の各地域の委員から「福祉的な見地を無視している」と反対意見や疑問の声が続出したほか、1小学校当たり1保育園を基本に再編を目指す案にも反論が相次ぎ、市教委側が案を練り直す方向となった。

 審議会では、市が検討中の第2次公共施設再編計画改訂に合わせ、将来に保有すべき市立保育園の数について市への提言をまとめる作業を進めている。

 市教委が示した提言案には、25年度までに山野保育園を廃止して井波にじいろ保育園に統合、利賀ささゆり保育園を複合教育施設アーパスに複合化することが盛り込まれた。

 さらに、35年度までに上平保育園と平みどり保育園を統合して市平若者センター春光荘に複合化、福光南部あおぞら保育園を廃止して福光どんぐり保育園と福光東部かがやき保育園に統合。45年度に、独立した施設を持つ保育園7カ所、複合施設に入居する保育園2カ所の計9カ所に再編を終える案となっている。

 井波地域の委員は、山野保育園の統合案に「保育園のない地区で子育てする気になれないので、次の子を産まない」などとする住民の反対意見26件をまとめた資料を提出した。平・上平地域の委員は、平地域に複合化する案に「上平地域での存続を望む」と述べた。

 提言案に記載された「おおむね1小学校1保育園」の方向性について、複数の委員が「こんな必要がどこにあるのか」などと声を荒らげる場面もあった。通園距離・時間を30分以内で考慮するという提言案の考え方についても、長すぎると疑問の声が相次いだ。

 市教委は、意見を参考に提言案を見直すとし、提言が年度をまたぐ可能性があると説明した。