人気車種、納車は10月 北陸の自動車ディーラー

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 北陸の自動車ディーラーで、一部の人気車種が消費者に届くまでの納期が延びている。新型車に受注が集中して生産が追い付かず、通常1カ月ほどの納車が足元では約8カ月後の10月になるケースもある。北陸はスポーツタイプ多目的車(SUV)の人気が高く、各社は需要期に向け、比較的早く納車できるグレードを紹介したり、小まめに連絡を取ったりして、顧客の取り込みに注力している。

 「このハリアーですと、納車は早くても8月になります」。金沢市内のある自動車販売店では、スタッフが顧客にこのように紹介している。

 「ハリアー」は、トヨタ自動車の主力SUVで、丸みを帯びた高級感のあるデザインが特長だ。6月の全面改良以降、人気が続いている。

 石川トヨタ自動車(金沢市)では22日現在、ハリアーのハイブリッド車(HV)が最短で8月、最長で10月の納車になると説明している。昨年8月に発売した「ヤリスクロス」も人気で納車は最短で6月、長ければ7月末の見込みだ。

 同社では、昨年12月の受注件数が前年同期比4割増となっている。早めに手元に届くグレードや、短期納車が可能な「C—HR」なども紹介している。担当者は「どうしてもその車がほしい人はいる。しっかり説明し、なるべく早い納車を心掛けたい」と話した。

 石川トヨペットカローラ(金沢市)の担当者は「昨年からの全車種併売で、一部人気車種の注文が一気に増えた」と分析する。以前は専売車種だったハリアーを全ての販売店で扱えるようになったため、需要がより集中しやすくなったという見方だ。

 同社では、ハリアーやヤリスクロスなどのSUVが販売台数の3分の1を占める。足元の受注は堅調で、担当者は「早めの契約を提案しているほか、こまめに顧客と連絡を取っている」と話した。

 一方、短納期で手元に届く中古車の引き合いは高くなっている。石川トヨペットカローラは今月21日、金沢市元町2丁目にレクサスの認定中古車(CPO)の専門店を開業した。早ければ1週間で納車できる。

 トヨタカローラ富山(富山市)は人気車種の納期が半年を超える状況から、年度内の納車を希望する顧客に対し、前倒しで購入することを提案してきた。

 担当者によると、ハリアーは納期が最も長いグレードで10月、ヤリスクロスも7月が見込まれる。担当者は「納期が長くなることを早めに来店客に伝え、検討を促してきた。今年度は顧客への車種提案も、希望の納期に合わせて変更している」と話した。