金沢こころの電話、相談員「足りない」 コロナ前から3割減

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 「金沢こころの電話」の相談員がコロナ禍前と比べ、3割減の約100人となっている。同事務局によると、相談員は研修を受けたボランティアで、高齢者が多く、看護師や保育士もいて、感染防止のため相談員としての活動を控えるケースがある。コロナ関連の相談が増える中、1人当たりの相談時間を短くしたり、新たな相談員を募集したりして対応する。

 こころの電話の相談員は10年前の2011年度は200人以上所属し、年間1万を超える相談に対応してきた。相談件数は年々、減少傾向にあり、19年度は7520件となり、今年度はコロナの影響もあり、約6千件にとどまるとみられる。

 現在は約170人が相談員として登録している。コロナ禍以前は延べ140人が応対していた。現在は延べ100人に減り、通常、事務所に10人前後いる相談員は数人の日もあるという。

 相談件数もコロナ禍前と比べ、1カ月約100件ほど減少し、約500件になったが、現在の相談員数では対応に苦慮している。

 相談はコロナ関連が増えており、「仕事がなくなった」「夫がイライラして自分にあたる」「感染しないか心配」などの内容が寄せられている。

 石川県内の自殺者数は昨年、19年から15人増の187人で、2年連続で増加しており、自殺に関する相談も少なくないという。

 こころの電話では相談員が少ない中でも、電話に対応できるように、これまで平均1時間だった相談時間を30分程度にして対応している。今後は新たに相談員を募集し、人手不足に対応する。

 金沢こころの電話の村田進会長は「これからも悩んでいる人の助けになれるよう、相談体制を充実させていきたい」と話した。