「全固体電池」の部品生産 昭北ラミネート工業 包材技術を応用

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昭北ラミネート工業の第3工場=富山市中冨居新町

 昭北ラミネート工業(富山市飯野、中川雄介社長)は、同市中冨居新町に新設した第3工場で、次世代電池として期待されている「全固体電池」向けの部品を生産する。主力の医薬品向けアルミ包材の製造技術を応用したもので、電気自動車(EV)での採用を想定する。2022、23年からのサンプル出荷を目指す。

 第3工場は昨年10月、第2工場の隣接地に完成した。鉄骨2階建てで延べ床面積は2180平方メートル。電池の部品のほかに、電子部品の基板の穴開け加工に用いる「エントリーシート」も作る。

 全固体電池は現在主流のリチウムイオン電池と比べて耐久性に優れ、充電時間も大幅に短縮できるとされている。同社はアルミ箔(はく)の表面をカーボン(炭素)で薄く覆うコーティング技術で部品を作る。電気の流れが良くなり、電池の小型化と大容量化につながるという。リチウムイオン電池でも使用できる。

 同社はアルミ箔への印刷やコーティング技術を得意としている。医薬品用包装資材が主力製品だが、人口減少で市場の伸び悩みが見込まれる。EV関連や電子部品を第2の事業の柱に育て、収益基盤を強化する考えだ。

 ◆全固体電池◆ 電池内で電気をやりとりする電解質が液体ではなく固体の電池。液漏れの恐れがなく安全性が高いとされ、温度変化にも強い。電気自動車の走行距離を大幅に延ばすことができると期待されている。