北部訓練場跡から実弾 国頭村安田のヘリ発着場で発見

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 【国頭】2016年に返還された国頭村安田の米軍北部訓練場跡地から、実弾とみられる銃弾1発が見つかった。発見場所はヘリ発着場「LZ―FBJ」跡地で、チョウ類研究者で、返還地の米軍廃棄物について調査を続けている宮城秋乃さんが24日、見つけた。宮城さんは北部訓練場跡地から、米軍が残したとみられる銃弾をこれまで約2500発見つけているが、実弾は今回が初めて。発砲音がするだけの空包と違い、実弾は殺傷力が高い。

 同訓練場での実弾射撃訓練は、1972年の沖縄の日本復帰時に在沖基地使用条件を日米間で定めた「5.15」メモで認められている。一方、復帰前の70年、米軍が安田で実施しようとした実弾射撃訓練について、村民らが阻止して以降、実弾訓練は実施されていない。今回見つかった銃弾が米軍の実弾であれば、持ち込まれた時期も焦点になりそうだ。

 宮城さんによると、直径は約12ミリ、長さは約70ミリ。小銃や狙撃銃、機関銃などで用いるタイプとみられる。発見地点は世界自然遺産の推薦地域に含まれている。宮城さんは「支障除去をしないまま世界遺産に推薦するのは矛盾する。『米軍基地のおかげで(乱開発から)自然が守られた』という言説を広めることにつながる」と懸念した。

 沖縄防衛局は本紙取材に対して、発見者から実弾を発見したという連絡は受けていないとした上で、「廃棄物などが発見された場合は土地所有者や関係機関と調整の上、除去してきた。引き続き適切に対応する」とした。