<新型コロナ>誤って感染者191人の個人情報ネット公開…アクセス115件 県職員1人で作業…確認なし

埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県は26日、新型コロナウイルス感染者191人分の名前を掲載したファイルが、県ホームページ(HP)で25日午後5時15分ごろから同10時半ごろまでの5時間以上にわたり閲覧できる状態になっていたと発表した。

 県保健医療部によるとファイルには昨年12月25日に発表した県管轄分の新規陽性者の名前、保健所名などが記載されていた。PDFファイル64ページ分で、同日分の発表で重複が判明したため、公開されていたファイルの修正を行ったが、その際、保健所に報道内容を確認するために作成していた別のファイルを誤って掲載していた。

 県は通常、日ごとの新規陽性者を発表する際、名前を伏せて年代、性別、国籍、職業、居住地、発症日などの情報を発表している。

 25日午後10時すぎ、外部から電話で指摘を受け、県は同日午後10時半に名前が記載されたファイルを削除し、個人名を伏せた正規のファイルを掲載した。この間、名前が記載されたファイルには115件のアクセスがあったことが確認されているという。

 報道用ファイルと保健所確認用ファイルは同じフォルダで保管されていた。修正作業は1人で担当し、修正後の確認は行っていなかった。これまでに情報の悪用などは報告されていないという。

 県は今後、名前が掲載された人に速やかに連絡し、謝罪する。また複数人で確認するなど、再発防止を徹底するとしている。

 大野元裕知事は同日の定例会見冒頭で謝罪し、「事件発生を踏まえ、今後、さらなる管理の厳格化、再発防止に全力で取り組む」と述べた。

© 株式会社埼玉新聞社