2022年度殿堂入り投票の注目ポイント いよいよA-Rodが登場

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2021年度のアメリカ野球殿堂入り投票は8年ぶりの選出なしに終わった。メジャーリーグ公式サイトでは早くも2022年度の殿堂入り投票の注目ポイントを紹介している。なお、得票率5%未満の候補者は翌年の投票対象から除外されるため、今回から投票対象となった11名のうち8名が脱落。マーク・バーリー(得票率11.0%)、トリー・ハンター(同9.5%)、ティム・ハドソン(同5.2%)の3名が翌年以降に望みをつないだ。

【1】大物4名のラストチャンス

カート・シリング、バリー・ボンズ、ロジャー・クレメンス、サミー・ソーサの4名は次回がラストチャンス(10度目)となる。今回71.1%でトップだったシリングは次回の投票対象からの除外を要請したことが報じられている。ボンズとクレメンスは今回も「微増」で60%強の得票率にとどまり、ソーサも17.0%に終わっているため、4名とも殿堂入りできないまま10年が経過という展開も十分に考えられる。近年、ラストチャンスの候補者には票が集まる傾向にあるが、この4名は記者が投票を敬遠する理由が明確になっており、大幅な得票率アップを期待するのは難しいかもしれない。

【2】A-Rodが初登場

ボンズとクレメンスの殿堂入りをめぐる議論は、来年で一旦終了するが、「ステロイダー」の殿堂入りに関する議論は継続されるだろう。通算696本塁打のアレックス・ロドリゲスがいよいよ殿堂入り投票に登場するからだ。オールスター・ゲーム選出14度、MVP3度、歴代4位の696本塁打、通算3000安打&300盗塁など、残した実績は圧倒的。しかし、「バイオジェネシス問題」に関連する出場停止処分により、2014年シーズンは全休を余儀なくされた。ボンズとクレメンスに殿堂入りの扉が開かれていない以上、ロドリゲスの殿堂入りも難しいとみられる。

【3】ビッグ・パピが初登場

2022年度から登場する候補者のなかで最も殿堂入りの可能性が高いとみられるのがデービッド・オルティスだ。オールスター・ゲーム選出10度、シルバースラッガー賞7度、通算541本塁打の実績に加え、ポストシーズンでの伝説的な活躍も格好のアピール材料となる。近年、エドガー・マルティネスやハロルド・ベインズといった指名打者が殿堂入りしていることもオルティスにとって追い風だ。ただし、ステロイド疑惑が報じられたことがある点(本人はクリーンを主張)、通算WARが55.3に過ぎない点(殿堂入りまで10年を要したエドガーは68.4)などから「一発合格」は難しいと予想する声が多い。

【4】ローレンらは殿堂入りに近付けるか

今回の殿堂入り投票でゴールドグラブ賞8度のスコット・ローレンは得票率を52.9%まで伸ばし、増加幅17.2%は全候補者のなかで最大だった。このペースでいけば2023年ごろには殿堂入りできる可能性があり、次回の投票でどこまで得票率を伸ばすか注目される。トッド・ヘルトン(29.2%→44.9%)、ビリー・ワグナー(31.7%→46.4%)、アンドリュー・ジョーンズ(19.4%→33.9%)らも得票率を大きく伸ばしており、ローレン同様、注目の存在となるだろう。