ホノルル・いわきとリモートで交流 村上・瀬波温泉でハワイアンフェス

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いわき市とホノルル市の会場をリモートで結び、フラダンスなどを生配信したハワイアンフェスティバル=村上市瀬波温泉2

 新潟県村上市瀬波温泉で24日、福島県いわき市と米国ハワイ州ホノルル市をリモートで結んだハワイアンフェスティバルが開かれた。それぞれの会場でフラダンスを披露し合い、旧交を温めた。イベントの様子は動画投稿サイト「YouTube」で当日限定で配信。米国やタイからも視聴があり、4530回再生を記録した。

 瀬波温泉でフェスが開かれるようになったのは2008年から。前年に発生した中越沖地震の風評被害を拭い去ろうと始まった。市や瀬波温泉旅館協同組合などが実行委員会をつくり、本場のハワイや、フラガールで知られるいわき市からフラダンス講師らを招いて交流を深めてきた。

 ところが、昨夏は全国的なウイルス禍で開くことができなかったため、3市をリモートで結んだ新しいスタイルのフェスを企画。昨夏のフェスを取り戻そうとタイトルに「2020」を付けた。

 地域のイベントをきっかけに地方間を結び、持続可能な誘客の仕組みをつくる今回の取り組みは、国の誘客多角化のための実証事業に採択された。

 瀬波温泉の会場となった旅館「大観荘せなみの湯」のロビーでは、県内のフラダンス指導者や市内の関係者が集まり、ハワイアンバンドの生演奏に合わせて次々とフラダンスをした。それぞれの会場からもフラダンスが披露された。

 リモートの活用や今夏のフェス開催へ向けた意見交換もした。壇上に上がった村上市観光協会の浅野謙一会長は「人は楽しみがなければ生きていけない。夏のフェス実現へ向け努力を続けていきたい。生配信を見ている世界中の人たちに支援してほしい」と呼び掛けた。

 リモートフェスに参加した新潟市中央区のフラダンス講師(59)は「ウイルスへの対策を徹底してリモートを活用すれば、楽しいイベントを開けることが分かった。今後に希望が持てる貴重な経験になった」と話した。