南野さらなる窮地…FWジョタ復帰でベンチ外の危機

間もなく復帰するFWジョタ(ロイター)

イングランド・プレミアリーグの強豪リバプールの日本代表MF南野拓実(26)が、さらに窮地に追い込まれそうだ。

名門でなかなか出場機会を伸ばせない南野は今年に入ってさらに苦境を迎えており、リーグ戦では21日のバーンリー戦で終盤の6分間プレーしたのみ。出番が増えると思われたカップ戦でも24日のFA杯4回戦マンチェスター・ユナイテッド戦で出番なしに終わり、ユルゲン・クロップ監督(53)から信頼を得られていない実情が改めて浮き彫りになっている。

そんな中、英紙「リバプールエコー」はヒザの負傷で戦線離脱していたFWディオゴ・ジョタ(24)がまもなく復帰する見通しを報じた。

「2月上旬に戻ってくると予想されており、彼は順調に進んでいると話している」と同紙。ジョタも「私は順調で、できるだけ早くフィールドに戻るつもりだ。体調が良ければ、各トレーニングセッションでプレーのチャンスがあれば最善を尽くす」と近々の練習復帰に意欲を見せた。

ジョタは今季から加入したが負傷前に驚異的な決定力を見せて一気にレギュラーを奪取。チームは得点力不足に悩む現状から復帰すればスタメン起用は確実で、南野の出場機会がさらに少なくなる。最近は控えメンバーのFWジェルダン・シャキリ(29)やFWディボック・オリギ(25)が先発起用されることもあり、南野はFW陣で序列の最下位とみられている。ジョタが復帰すればベンチ入りメンバーからも外れることが予想される。

チームはFA杯とカラバオカップで敗退しており、今後の公式戦は優勝争いがシ烈を極めるリーグ戦と欧州チャンピオンズリーグの決勝トーナメントのみ。南野の出場機会は期待できず、飼い殺しになる危険性も出てきた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社