幻のインターハイ“カタチ”に 全国のなぎなた部員へ記念品 松浦市

全国の高校生なぎなた部員に送られる記念品と、プロジェクトを担当した川田さん=松浦市役所

 新型コロナウイルス感染拡大で中止された昨年の全国高校総合体育大会(インターハイ)のなぎなた競技会場だった長崎県松浦市は26日、全国の高校生なぎなた部員へ記念品の発送を始めた。競技で使う手ぬぐいや、「2020インターハイモデルなぎなた競技」限定記念ポロシャツなどが、今月中に全国147校の部員に届く。
 この事業は「なぎなたのまち」を掲げる同市が開催できなかったインターハイを“カタチ”として残し、晴れの舞台に立てなかった高校生部員を応援しようと進めていた「アオナツプロジェクト」。事業費は、ふるさと納税制度を活用して利用目的を限定したガバメントクラウドファンディングで寄せられた約530万円を充てる。
 全国の1~3年生部員1693人に、なぎなたをテーマにした人気青春漫画「あさひなぐ」とコラボレーションした手ぬぐいやクリアファイル、ポケットティッシュに、特産の松浦茶のパックを同封。3年生部員524人には記念ポロシャツも送る。
 事業を担当した市生涯学習課の川田そらさん(22)は「目標額の1千万円には届かなかったが、全国から200人以上の寄付金でプロジェクトが達成できてひと安心した。記念品が高校生の手元に届き、喜んでもらえるのを楽しみにしている」と話した。

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