PAOK入り香川真司「森保ジャパン」復帰の条件

ギリシア1部PAOKに入団した香川真司

森保ジャパン入りの条件とは――。昨年10月にスペイン2部サラゴサを退団後、フリーだった元日本代表MF香川真司(31)は27日、ギリシャ1部PAOKと1年半契約を結び、再スタートするが、再び日の丸を背負えるだろうか。

2019年3月に森保ジャパンに初招集されて以降、体調不良やケガなどもあり、代表から遠ざかっている香川は、かねてカタールW杯を目指していくことを公言。日本代表の森保一監督(52)も「年齢は関係ない」と元代表10番の動向を気にかけており、本来の実力を示せれば、再び青いユニホームに袖を通す可能性もある。

J1クラブの強化担当者は「今の代表ならば復帰できるチャンスはあるだろう。マンU(マンチェスター・ユナイテッド)でもプレーした選手だし、経験もあるから、中心になれる選手だし、チームを引っ張っていけるんじゃないか。ただ、誰にでも同じことが言えるけど、キチンとレギュラーに定着し、得点を取っていかないと…。それにチームを勝たせるプレーを見せることかな。例えば決勝点とか。同じ得点でも価値は違うし、勝利に直結するプレーが必要」とのノルマを科した。

元日本代表MF前園真聖氏(47)も、かつて「まだ老け込む年齢ではないし、十分に代表でも戦える選手。南野(拓実=26、リバプール)とも連係面で合いそうだから期待している。まずはクラブでインパクトを与えるプレーを見せてほしい」としており、代表復帰を果たすには、やはり新天地での活躍が欠かせないようだ。

昨シーズンに所属したスペイン2部サラゴサでは、うまく機能しない面もあったが、日本の10番を長く背負っていたように実力は誰もが認めるところ。あとはピッチで示せるかどうか。ギリシャから再始動する香川の新たな挑戦が日本サッカー界が注目している。

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