広島・堂林が「機動力野球復活」に意欲 今年は〝脚〟でも魅せる!

今年は脚でも魅せる

広島・堂林翔太内野手(29)が今年は脚力でも新味を見せる。

2年連続となった鈴木誠也外野手(26)との合同自主トレを終え「誠也はいろいろと新たなことに取り組んですごく向上心がある。また勉強をさせてもらった」。初めて練習をともにした中日・石川昂弥内野手(19)からも「自分が19歳のときを考えると全然レベルが違う」と刺激を受けた。

4年ぶりに復帰した河田ヘッドコーチが掲げる機動力野球復活のキーマンとして期待される。昨季はリーグ3位の17盗塁をマーク。成功率8割1分でリーグ2位と安定感も光った。ただ堂林は数字に満足しておらず「もうちょっと走りたい。どの打順でも、どんどんプレッシャーを与えていきたい」とさらなる盗塁数アップを目論んでいる。

長打が魅力の打撃ばかり注目されがちだが、試合中は「投手のクセを見るのが好き。(去年は)ちょっと違うなと思ったらすぐにいけるように準備していた」。ベンチから相手投手の隙を探そうと目を凝らすなど盗塁への意識も高い。定位置をつかめずもがいていた時代には代走で結果を求められ、二軍戦で必死に盗塁技術を磨いてきた賜物でもある。

8年ぶりの規定打席到達となった昨季は多くの投手と塁上で駆け引きをできた分、今年に生かせる〝クセ情報〟も収集できた。「強いカープの一員になれるようにしっかり戦っていきたい。昨年の成績を上回れるようにやっていきたい」。今年で30歳を迎えるが、走力に衰えはない。

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