中日・清水が「お股さん」の金言で開眼か ダル、千賀も信頼寄せる〝プロウト〟

中日・清水が感謝する〝プロウト〟とは…

4年目で初のキャンプ一軍スタートを決めた中日・清水達也投手(21)が、話題の「プロウト」(プロの素人)お股ニキ氏から指導を受け、開幕ローテ入りに自信をみなぎらせている。

今オフは同僚の郡司、岡野らと都内のパーソナルトレーニングジム「Rebase」に通い、メジャー流の投げ方の理論や球質の改善に取り組んだ。「メジャーのサイヤング賞を取るような投手の体の使い方には共通する部分があるということで、それを教わりに行った」。ジムの指導者の中にはパドレスのダルビッシュやソフトバンクの千賀らも助言をもらうなどプロ選手からも全幅の信頼を得ている野球評論家・ピッチングデザイナーのお股ニキ氏らがおり、清水には目から鱗だったという。

特にお股ニキ氏は野球経験が中学の部活動までという〝素人〟ながら、SNS上での鋭い野球分析が評判を呼び、ツイッターで知り合ったダルビッシュとの交流もあって一躍有名人となり、何冊もの書籍も出している。

「ニキ」はネット用語で「兄貴」の意味で、生年月日、出身地は非公表。清水は「お股さんは、すごく細かいデータを集めて、ラプソード上の変化でどの位置に来るのが一番指標が良いかとか、全部理解している人。誰も調べないだろうなという観点から野球を見ていた」と新たな発見もあったという。

課題として指摘されたのがスライダーだった。「カーブ、フォークは言うことないと言われた。スライダーは自分では真っすぐに近く、カット気味の方が良いと思って投げていたが、変化量が少なくて球速も中途半端で打たれやすい指標だと言われた。もうちょっと曲げていいよということで横スラに近づける感じにした」。既にブルペンでは試投済み。手応えも感じているようで「一軍で投げ続けられれば結果はついてくると思う。2桁勝利は狙いたい」と鼻息を荒くしている。

© 株式会社東京スポーツ新聞社