叡啓大学、PBLで社会貢献 学生服の残布を活用したバッグを製作

2021年4月、広島に開学する叡啓大学は、学生たちが企業等と連携して実社会のリアルな課題に取り組めるよう、課題解決演習(PBL:Project Based Learning)をカリキュラムに導入している。今回、PBLに取り組む大学として、企業や非営利団体と連携して社会貢献につなげたいと、「Hiroshima HodgePodge Project(ひろしまほっぢぽっぢプロジェクト)」を立ち上げ、いろいろな学校の制服残布を使ってパッチワークバッグを製作した。

プロジェクト名「Hiroshima HodgePodge Project」の「HodgePodge」には「寄せ集め」という意味があり、パッチワークバッグ製作にあたり、企業と障がい者支援福祉施設、大学の三者が集まって企画を進めたこと、いろいろな学校の制服残布を寄せ集めて作ったことから命名した。

プロジェクトを立ち上げるきっかけとなったのは、2020年度当初、叡啓大学の広報活動で使用するノベルティグッズをどうするか検討した際、「社会貢献や課題解決を意識したものを製作できないだろうか」という議論になったこと。様々なアイディアの中から、「アパレル産業等の残布を活用したバッグ」が一例として挙がり、県内企業に協力を求めたところ、学生服販売店「株式会社いとや」から裾上げ作業で通常は廃棄処分される学生服の残布を無償提供してもらえることになった。

縫製は、「公益社団法人広島県就労振興センター」の協力を得て、「社会福祉法人広島聴覚障害者福祉会アイラブ作業所」と「社会福祉法人おりづる おりづる作業所」に発注することになり、様々な学校の制服残布をつなぎ合わせ、一つずつ個性の違うパッチワークバッグ「Uni-HodgePodge(ユニ ほっぢぽっぢ)」が完成した。

商品名に「一つの」という意味を持つUniを組み合わせ、大学の理念のひとつもある「多様性」を尊重した団結力をアピールし、University(大学)、Uniform(制服)を連想させるものとした。パッチワークバッグは、2021年1月20日から広島市内の「ふれ愛プラザ」で販売される予定。

叡啓大学は、公立大学法人県立広島大学が2021年4月に設置する新たな県立大学。学部学科はソーシャルシステムデザイン学部ソーシャルシステムデザイン学科があり、入学定員は100名(収容定員400名)。初年度は、大学入学共通テストのスコアを活用しない一般選抜で、2月1日が出願締切となっている。

参考:【叡啓大学】【学生服の残布を活用】企業等とコラボしたパッチワークバッグが完成しました!

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