繁忙期 人材派遣へ創立総会 「五島市地域づくり組合」 4月の本格開始目指す

五島市地域づくり事業協同組合の運営体制などを話し合った創立総会=五島市内

 通年雇用した長崎県五島市内の若者や移住者らを、地元事業者の繁忙期などに派遣する「特定地域づくり事業協同組合」の設立を目指す福江商工会議所などは22日、今後の運営体制などを決める創立総会を市内で開催した。
 昨年施行された法律に基づき、若者の安定雇用や事業者の人手確保を目指す事業。若者らは組合の正職員として雇われ、季節によって繁閑の差が大きい市内の観光業や農業などに期間限定で派遣される。
 総会では、組合名を「五島市地域づくり事業協同組合」と決定。派遣先となる組合員は観光や食品製造、農業、社会福祉などの17事業所で、今後増える見込みという。繁忙期を迎えた事業所に組合職員を3~5カ月派遣する他、高校新卒の職員らを1~2カ月派遣する「インターンシップ型」の事業に取り組むことも決めた。
 理事長には福江商議所の清瀧誠司会頭を選出。同組合は本年度内に県内で初めて県の認可を受け、4月から本格的に事業を始めることを目指す。

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