451万円スタート! マツダ初の電気自動車、新型MX-30 EVモデル発売

マツダは2021年1月28日(木)、同社初のピュアEV(100%電気自動車)「MX-30 EVモデル」を発表・発売した。価格は451万円から(税込)。搭載するバッテリーの総電力量は35.5kWhで、航続可能距離は256km(WLTCモード)。EVで先行する日産 リーフ(40kWh/322km:標準仕様)などと比べると、やや控えめなスペックで登場した。先行発売するMX-30 ハイブリッドモデルとの違いやEV専用装備など、新型MX-30 EVモデルについて紹介する。

マツダ 新型MX-30 EVモデル

電気自動車でもマツダらしさを追求

マツダ 新型MX-30 EVモデルは、昨年2020年にデビューしたMX-30シリーズに新たに加わったラインナップだ。

東京モーターショー2019に鳴り物入りでデビューしたMX-30。まず国内市場に投入されたのはマイルドハイブリッド仕様となり、EVモデル登場は待ちに待ったデビューなのだ

MX-30が発売に先駆け世界初公開されたのは、2019年秋に開催された東京モータショー2019。当初はEV専売車としてアナウンスされていたが、2020年にガソリンエンジンを併用するマイルドハイブリッドモデルのみが先行発売されていた。

MX-30は、プラットフォームやボディ強化などを施したスカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャーを採用。さらにEVモデルでは電動化技術e-スカイアクティブの採用により、マツダが追求し続けている走りの良さをEVでも実現させた。

フル充電で256km! シティーユースがメイン

マツダ MX-30マイルドハイブリッドモデル

先に登場したMX-30マイルドハイブリッドモデルは242万円〜281万6000円であったが、今回発売されたEVモデルは451〜495万円と200万円程度価格をアップさせている。

MX-30 EVモデルに搭載するバッテリーは35.5kWhは、2020年にデビューしたホンダeと同容量。MX-30はコンパクトSUVのため、もう少し大容量でもいい気が……

新型MX-30 EVモデルは35.5kWhと比較的小さなバッテリーを搭載し、フル充電で256km(WLTCモード)走行できるという。

電気自動車はとかく航続可能距離に注目されがちだが、MX-30は決して十分な容量とは言い難い。あえて小さなバッテリーとしたのは、自動車そのものを生産するうえで発生するCO2排出量を抑えること。さらに、買い物や通勤など、日常生活において必要十分な走行距離を考慮したからだという。

コネクテッド機能強化! 万全なサポート体制も魅力

基本デザインはエクステリア同様、マイルドハイブリッドモデルと大きな差はない。強いて挙げるとするならば、シフトやメーターが異なる程度だ

日本市場は決してEVが普及しているとは言い難い状況で、初めてEVを購入するとなると不安要素はかなりの数あるハズ。そこで、コネクテッドサービスとスマホ専用アプリ「My Mazda」を連携させることにより、バッテリーの状態確認や充電し忘れ通知、さらには出発前のエアコン操作など、電気自動車ならではのサービスと機能を拡充するという。

電気自動車はスマホなどと同じように、使用していればバッテリーの残量が減ってしてしまうもの。となれば、なるべくバッテリーを長持ちさせたい。そこで「どのタイミングで充電すれば良いか」「電費を向上させるアクセルワーク」といった、EVにまつわる不安要素を手助けしてくれる機能も。

加えて、購入前からマツダ独自のサポート体制を構築している。というのも、購入検討段階から納車後に至るまで専用ダイヤルを設置し、常に相談できるサービスを展開するのだ。

世界中でクルマの電動化が叫ばれる今、新型MX-30 EVモデルはマツダが初めて国内に投入する電気自動車だ。それだけに、どのような仕上がりになっているのか気になるところ。詳しくは近日公開予定の試乗レポートに乞うご期待。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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