金銭トラブルで籠池家と決裂! N国・立花党首は独自で「森友追及続ける」

籠池氏との決別を示唆した立花氏

“蜜月関係”にピリオド――。NHKから自国民を守る党の立花孝志党首(53)が27日、学校法人「森友学園」に寄付していた8400万円を巡り、学園の籠池町浪理事長や両親の籠池泰典、諄子夫妻とトラブルになっている件について会見を開いた。

立花氏によると、寄付金は森友事件の真相を解明するため立花氏がN国党から借り、昨年3月に個人として寄付したが、学園の管財人が受け取りを拒否。宙に浮いた状態になったことから返金を求めた。

しかし、町浪氏から返金はなく、話し合いの場もドタキャン。「学園への寄付を(個人への寄付と)勘違いしている恐れがあり、横領される可能性がある」として、仮差し押さえの手続きに踏み切ったという。

立花氏は返還を求め、この日訴状を提出する予定だったが、会見直前に銀行口座に返金されたことを確認。提訴を取り下げた。

結局、寄付金は返金されたものの、ドタバタ劇になったことについて立花氏は「籠池家の話をうのみにしすぎたのは、私も甘すぎたと思う」と反省の言葉を口にした。

今後については「これで連絡することもないと思うが、森友問題についてはこれからも真相追及していく」と籠池家との“決別”を宣言したうえで、独自に問題を追う方針を示した。また詐欺罪などで、一審で有罪判決を受け、控訴中の泰典氏の保釈金のうち500万円も自身が捻出したと明かし、こちらの返還も求めるという。

立花氏の“撤退”で、森友事件の真相追及も後退が懸念されるが、立花氏は「籠池家から手を引いただけ。町浪さんの話が事実なら、学園のために何もしない管財人を解任請求できないはずがない。だからこそ、学園の評議員や教職員、保護者の皆さんとお話ししたい。再建を阻止しているのは町浪さんで、籠池家が離れれば真相追及はできる。森友学園は籠池家のものではない」と話した。

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