脳震とうでフラフラなら不戦敗…相撲協会が審判規則を変更

説明した芝田山広報部長

日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で理事会を開き、審判規則を一部変更し、脳震とうなどで力士の立ち合いが成立する前に相撲が取れる状態ではないと審判委員が認めた場合、協議の上で当該力士を不戦敗とできるとの項目を追加した。

大相撲初場所10日目で幕下湘南乃海(22=高田川)と幕下朝玉勢(27=高砂)の一番が立ち合い不成立となり、頭をぶつけた湘南乃海が脳震とうのような症状を起こす場面があった。結局、審判委員が本人の意思を確認して取組が行われたが、危険性が指摘されていた。

規則に「脳震とう」などの文言はないが、芝田山広報部長(58=元横綱大乃国)は「立ち合いが成立する前ということは取組があっても土俵に来ないとか、花道まで来ているけど急に体調が悪くなって相撲が取れる状況ではなくなったという可能性もなきにしもあらずなので。万が一そういうときには審判が協議して決められるということ」と説明した。

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