【シンガポール】工業不動産の賃料、1年半ぶりに前期比上昇[建設]

© 株式会社NNA

シンガポール政府系の工業団地運営機関JTCコーポレーションが発表した2020年10~12月期の工業不動産統計で、工業スペースの賃料指数は89.6となり、前期比で0.1%上昇した。前期比で上昇に転じるのは6四半期ぶり。新型コロナウイルスの影響で新規供給が遅れていることが背景にある。

種類別では、単独工場の指数が0.5%上昇。中小企業が利用することが多い集合工場と倉庫はいずれも0.2%上昇した。ビジネスパーク(工業団地)は0.1%上昇だった。

ただ全種類とも、前年同期比ではマイナス。全体の指数は1.5%下落した。

全体の入居率は89.9%。前期比で0.3ポイント、前年同期比で0.7ポイント上昇した。特に倉庫は需要拡大で、20年1~3月期の87.5%から、10~12月期は89.9%まで上昇した。

JTCによると、コロナ禍での工事の遅れで、20年は工業スペースの新規供給が少なかった。21年は、20年からずれ込んだ分も含めて供給が比較的増加するものの、経済状況も回復しつつあるため、工業不動産の賃料に大きな変化はないとみている。