栗原市、南ア・ホッケー男子の事前合宿誘致を断念 東京五輪

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栗原市のホッケーコート。南アチームの練習や交流で使用する予定だった

 宮城県栗原市が、東京五輪・パラリンピックのホッケー男子に出場する南アフリカの事前合宿誘致を断念したことが28日、分かった。国から指示された新型コロナウイルス対策の実施が困難と判断した。住民との交流が原則禁じられたことも勘案した。

 南アのホッケー男子の責任者に18日に電子メールで伝え、了承を得た。
 内閣官房の五輪担当事務局は2020年11月、相手国選手らの受け入れマニュアル作成の手引を提示。コロナ対策として選手らへのPCR検査、感染者発生時の対応、医療機関との連携態勢の構築などを、受け入れ自治体の責任で行うことを求めた。
 交流面でも、住民との練習や試合は原則禁止。歓迎会などもオンラインとし、「接触が生じない形態」を原則と定めている。
 市は昨年2月から事前合宿の協定締結に向けて交渉を続けてきた。予定では南アの選手とスタッフ計約30人が6月下旬から約2週間滞在。期間中、小中学生らとのホッケー交流、歓迎レセプションなどを計画していた。
 千葉健司市長は「コロナ対策も責任も自治体任せにして、交流は駄目というのはあまりにひどい。断腸の思いで誘致を断念した」と話す。
 宮城県では14市町が事前合宿の協定締結、ホストタウン登録などを終えている。受け入れ自治体はマニュアル作成が必要になるが、県五輪・パラリンピック大会推進課の担当者は「ロックダウン(都市封鎖)になっている国があるなど、多くの自治体は相手国と話し合いができていない」と説明する。