ITコネクトフリーが鯖江市に拠点

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福井県鯖江市内にシステム開発拠点を開設するコネクトフリーの帝都久利寿氏(中央)=1月28日、鯖江市役所

 米国出身のIT起業家、帝都久利寿(ていと・くりす)氏(32)が創業したソフトウエア企画開発提供の「コネクトフリー」(本社京都府京都市)は1月28日、システム開発拠点を2月1日に福井県鯖江市内に開設すると発表した。モバイルソフトウエア企画開発提供のjig.jp(本店鯖江市)と連携し新規事業にも取り組む方針で、「ITのまちさばえ」の推進役として市も期待を寄せている。

 2010年創業のコネクトフリーは、帝都氏が代表取締役総合開発責任者兼CEOを務めるIT企業。ソフトウエアの基盤や底盤、モノのインターネット(IoT)通信の最適化を手掛けている。

 帝都氏は5歳でプログラミングを始め、高校は17歳のときに飛び級で卒業し、直後にベンチャー企業を起業した。19歳で来日。SFアニメ「攻殻機動隊SAC_2045」に出てくる日本国総理のモデルにもなった人物だ。

 昨年7月、帝都氏はjig.jp創業者の福野泰介会長と知り合った。帝都氏は、鯖江市が情報を著作権などの制限なしで利用できるように公開する「オープンデータ」を全国に先駆けて積極的に進めていることに強い関心を持った。「鯖江で事業を進めたい」とシステム開発拠点の進出を決め、自身も昨年12月に市内に移住した。

 拠点は鯖江商工会議所が所有する、同会議所横の2階建てのギャラリーを借りる形で開設する。今後、市内で社員を採用していく方針という。

 この日市役所で行われた記者会見で、帝都氏と福野会長は「コミュニケーションが取りやすく、コンパクトな地方都市だからこそ、スピード感を持って事業に取り組める」と述べた。今後両者は、同県敦賀市の企業が開発した、スマートフォンに火災発生を通知するシステムを活用し、位置情報も同時に伝えられるシステムを鯖江市に導入できるよう取り組みたいという。

 会見に同席した佐々木勝久市長は、ITのまち推進や雇用に向けて「無限の可能性を感じている」と期待を込めた。