事故火災想定 開通控え訓練 新日見トンネル

トンネル内での防災訓練に臨む関係者ら=長崎市芒塚町

 国土交通省長崎河川国道事務所と県警、長崎市中央消防署は27日、2月20日に開通予定の新日見トンネル下り線(国道34号の芒塚町-本河内4丁目間、1032メートル)で、トンネル内の事故と火災に備えた防災訓練を実施した。
 47人が参加。乗用車の追突事故でオイル漏れとボンネットからの火災が発生し、負傷者が車内に取り残された、との想定で取り組んだ。後続車の男性がトンネル内の非常電話から110番。警察が消防と同事務所に連絡する流れで進め、警察官が交通整理に、消防隊員が負傷者の救出や消火に当たった。
 同事務所大村維持出張所の神﨑良久所長は「事故が発生した場合は関係機関と連携し、利用者への影響を少なくしたい」と話した。
 市中心部と東長崎地区とを結ぶ同トンネル下り線は2017年12月に着工。現在、同トンネル上り線が片側1車線の対面通行で供用されており、下り線の開通で上下ともに2車線となる。混雑緩和や事故の減少が期待されている。

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