ジャズ・サックスの巨匠、チャールス・ロイドが新アルバム『トーン・ポエム』から先行曲を解禁

60年以上もの活動履歴を誇るジャズ・サックスの巨匠、チャールス・ロイドが、新アルバム『トーン・ポエム』を3月12日にリリースすることを発表。あわせて、同作から「ランブリン」の先行配信がスタートした。。

今回配信が開始となった「ランブリン」は、オーネット・コールマンのカヴァーとなる。

『トーン・ポエム』はロイドが2015年にブルーノートに復帰してから6作目の作品となり、ザ・マーヴェルスのメンバーである、ビル・フリゼール(g)、グレッグ・レイズ(g)、ルーベン・ロジャース(b)、エリック・ハーランド(ds)を迎えた全編インストゥルメンタル・アルバムだ。

ジャズ、ブルース、アメリカーナ、カントリー、ロックといったジャンルを往来し、スリリングで高揚感のある音楽のハイブリット作に仕上げた。オーネット・コールマンの他にも、セロニアス・モンク、レナード・コーエン、ガボール・サボ、ボラ・デ・ニエベなどのカヴァー、そして、ロイドの新曲も収録される。

本作は、ブルーノートの80周年を記念して2019年にスタートして以来、世界中で好評を博しているプロジェクト「トーン・ポエット」シリーズの延長線上に位置付けられ、サウンドのスーパーヴァイザーとしてシリーズの総指揮を務めているジョー・ハーリーがクレジットされている。

「トーン・ポエット」とは、オリジナル・テープを使用してアナログ・レコード盤用にマスタリングされたものをリリースするデラックス・ヴァイナル・プロジェクトで、当初は1年間で終了する予定だったが、続々と追加タイトルがリリースされ、今ではブルーノートの一大人気プロジェクトとなっている。

ロイドとハーリーは旧知の仲であり、ハーリーを「トーン・ポエット=トーンの詩人」名付けた張本人であるロイドの最新作が、カタログのリイシュー・シリーズとして開始されたプロジェクトから初めてリリースされる新譜CDとなる。

新アルバムについて、ロイドは「今、私の楽器から鳴る音や声は若い頃にはなかったものです。これらのアンサンブルは、何か新しいものを表現しようとしていて、何かより高い目標を示してくれていると思っています。様々な問題が取り巻くこの世界の中で、声を上げずに傷ついている人がたくさんいます。そういう人々に音楽を届けたいです。地球に無毒で無害でありながら何かに酔いしれることは、曲にして、音にするのに値する素晴らしいことです。」とコメント。ジャズ史に名を刻むようなキャリアでありながら、常に新しいゴールを掲げるロイドの渾身作となっている。

■リリース情報

チャールス・ロイド

『トーン・ポエム』

2021年3月12日リリース

価格:¥2,860 税込 (SHM-CD) 

品番:UCCQ-1133

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