【カープ】森下暢仁が明かす恩師との絆・・・知られざるエピソードを紐解く

(C)HOME

「新人王を目指して頑張りたい!」

カープ入団時、視線をまっすぐ向けて語ったドラフト1位ルーキーの森下。キラキラ輝く目でそう語るあの姿は、今でも忘れられない。
チームやファンの期待を背負い、計り知れないプレッシャーの中、有言実行の活躍をみせた森下は、新人投手として54年ぶりの2桁勝利(※規定投球回数到達投手で)を達成。防御率も驚異の1点台を記録し、文句なしの新人王に輝いた。

カープの知られざる秘話を紹介する「鯉のはなシアター」は、貴重な本人のインタビューを軸に紐解く、必見の鯉の話。2020年の大晦日に放送した年末スペシャルでは、新人王・森下暢仁の原点に迫った。

(C)HOME

他チームも認める投球技術と精神力を持つ森下のルーツは、大学時代にあるという。高校時代にプロから注目され、U-18の代表選手に選ばれるが、本人は「甲子園で活躍したわけではない」と、どこか他人事のように捉えていた。そんな森下の様子を、当時の明治大学野球部監督・善波達也さんは見抜いていた。

(C)HOME

「大学4年間で、心身共に成長してからプロの世界に飛び込んで行くのが森下には合っているのではないか・・・」そう考え、大学入学を説得するため森下の地元へ6度も通った。森下は、その情熱に応じて明治大学へ入学。
善波さんは、「新人王を獲るまでが我々の責任」と指導するが、ケガや好不調の波も激しく試合ではなかなか勝ちきれなかったという。

(C)HOME

森下の成長を促すため、主将に任命するが、投手でキャプテンはチームでは異例のことだった。
内気な選手が、チームメイトと十分なコミュニケーションを取れるのか・・・不安もあったそうだが、森下は、「自分がやることにより周りに影響を与えられるような選手になりたい」と、率先してチームを引っ張り始め、主将の重責に打ち克つ。

(C)HOME

近くで見ていた副主将は、「自分が投げたいボールを投げるピッチャーだった森下が、どうしたら相手を抑えられチームが勝てるかを考えられるようになった」と、投球スタイルの成長を感じていたそうだ。
森下がキャプテンとして迎えた初の公式戦は、自身が先発するも敗戦・・・涙をにじませて「明日勝って3戦目の登板をさせてくれ。必ず結果を出すから」と訴え、見事に有言実行。

(C)HOME

奮起したチームは、勝ち続けて5季ぶりに東京六大学リーグを制し、全日本大学野球選手権でも優勝を果たした。森下は主将の責務を全うしたのだ。
2020年、新人王を獲得した右腕・森下暢仁は、大学時代が「人としても野球選手としても大きく成長した時期」だと語ってくれた。
ルーキーらしからぬ投球術で、カープの新人防御率記録を更新し、新人王に輝いた原点は、恩師やチームメイトとの絆が息づく大学時代に詰まっていた。

今回ご紹介した森下暢仁投手の秘話は、【球団お墨付き】勝ちグセ。Carpチャンネルで1月31日(日)まで期間限定で公開中!
見ればもっとカープが好きになる「鯉のはなシアター」は、カープ選手の珠玉秘話を紡ぐカープ番組です。
次回の放送は、2月10日(水)夜6時50分から!(鯉のはなシアターclassicは、毎週日曜 午前10時30分から放送中)

ひろしまリード編集部

© 広島ホームテレビ