Axiom Space初の民間宇宙飛行士4人を発表 クルードラゴンでISSへ 2022年頃

公表された民間宇宙飛行士4人(Credit: Axiom Space)

米宇宙企業「Axiom Space(アクシオン・スペースまたはアクシアム・スペース)」は、2022年頃、国際宇宙ステーションに滞在する4人の民間人宇宙飛行士を発表しました。

4人は、スペースX社の「クルードラゴン」宇宙船に搭乗し、ISS(国際宇宙ステーション)へ向かいます。予定では8日間滞在し、研究や教育活動を行うということです。気になる1人当たりのお値段は、日本円にして約55億円。なお、民間宇宙飛行士で編成されたチームがISSへ向かうのは、歴史上初めてとなります。

このミッションは、「Axiom Mission 1(Ax-1)」と呼ばれており、アメリカ、カナダ、イスラエル出身の投資家や慈善家など4人が参加します。コマンダーを務めるのはMichael López-Alegría氏。元NASAの宇宙飛行士で4回宇宙での滞在経験があります。スペースシャトルに搭乗経験があり、STS-92では若田光一宇宙飛行士と搭乗。最後にISSを訪れたのは2007年です。現在は、Axiom Spaceの副社長を務めています。そして、民間人として初めて宇宙船のパイロットを務めるのはLarry Conner氏。ミッション・スペシャリストは、カナダ出身のMark Pathy氏とイスラエル出身のEytan Stibbe氏となります。

またAxiom Spaceは、ISSに追加のモジュールを提供することを発表しています。4つのモジュールをISSに取り付け、1つの「Axiom Segment(アクシオン・セグメント)」とします。そして、将来的には、そのモジュールを切り離し、単独の宇宙ステーション「Axiom Station(アクシオン・ステーション)」とする計画もあります。2024年後半に1つ目のモジュールが打ち上げられる予定です。

関連:ISSにアクシオンの「商用モジュール」接続へ、2024年に打ち上げ予定

Image Credit: Axiom Space
Source: Axiom Space, Space News
文/出口隼詩

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