【大相撲】芝田山広報部長「簡単に受理しない」 〝雀荘通い〟時津風親方の退職届報道に

芝田山広報部長

日本相撲協会の芝田山広報部長(58=元横綱大乃国)が29日、電話取材に応じ、新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反した時津風親方(47=元幕内時津海)が退職届を提出しているという一部報道について「詳しい内容は何も聞いていない。簡単に受理はできない」と語った。

時津風親方は初場所開催期間中、不要不急の外出が禁止されているにもかかわらず、麻雀店に通うなどの不適切な行為があった。これを受けて芝田山広報部長が「調査はする」と話すように、協会のコンプライアンス委員会が調査し、後日改めて理事会を開いて内容を精査。その上で処分内容が決定する。

一部では時津風親方がすでに退職届を提出したと報じられたが、芝田山広報部長は「詳しい内容は何も聞いていない。届けを出しても簡単に受理はできない。部屋の弟子や部屋付きの親方衆もいるし、時津風部屋をどうするのかとか、そういうことも聞こえてこないのに受理するということはない」と説明した。

続けて「自分のことだけ考えていたらダメ。本人が言っていることも何が本当かウソか分からないので、そのへんは固めていかないといけない。後々になって間違った話だということになったら、マイナスになって損だから」と事実確認の重要性を強調する。

同親方は昨年9月にも外出禁止期間中に宮城県でゴルフコンペに参加するなどの行為が発覚しており、秋場所後に「委員」から「年寄」への2階級降格処分を受けている。芝田山広報部長は「残るにしても辞めるにしても、どういう処分が出るか分からない」としているが、今回は厳罰が避けられない状況だ。

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