新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県は29日、感染経路をたどる「積極的疫学調査」の簡略化について、県内の感染状況が政府の分科会が示す「ステージ3(急増)」の状態になれば、従来調査の再開を検討する考えを示した。
同日の県議会厚生常任委員会で明らかにした。
県は保健所の負担軽減などのため、県内全域の保健所で積極的疫学調査の対象を原則として同居家族らに限定する方針を打ち出している。この日の委員会で県の担当者は「最終的には各保健所に判断してもらうものだが、ステージ3に下がれば再開の検討を始めることになると思う」と説明した。分科会は県内の現在の状況について「ステージ4(爆発的感染拡大)に相当する対策が必要」としている。