長崎IR誘致 5者申請 資格審査後、事業者名公表

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致で、県は29日、IRを設置・運営する事業者の公募に対し、欧米とアジアの企業を含む5者(グループ)から参加登録の申請があったと発表した。県は5者の参加資格を審査した後、事業者名を公表する方針。
 県は佐世保市のハウステンボス(HTB)への誘致を計画。事業者公募を巡っては、▽香港が拠点のオシドリインターナショナルディベロップメント(長崎市)▽カジノオーストリアインターナショナル(オーストリア)▽マカオ系のカレント(長崎市)▽ピクセルカンパニーズ(東京)の4者がこれまでに応募の意向を表明。4者は本紙の取材に対し公募に応じたと明らかにした。この他、海外で実績がある1者が申請したとみられる。
 県は、3月1日まで1次審査の書類を受け付け、3月中旬に2次審査へ進む3者を公表する。8月の2次審査で事業者が計画をプレゼンテーションし、1者を選定する予定。
 中村法道知事は「世界的なコロナ禍にあって、参加登録申請をいただき、感謝申し上げる。厳正に審査し、事業者の選定作業を進める」、朝長則男市長は「ポストコロナを見越し、積極的な投資の判断をなされた事業者の皆さまに敬意を表する。県が進める選定作業にしっかり協力する」とコメントを出した。

© 株式会社長崎新聞社