インディアンスがロサリオと契約合意 1年800万ドルとの報道

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドによると、インディアンスはツインズからノンテンダーFAとなっていたエディ・ロサリオと1年800万ドルで契約合意に達したようだ。インディアンスは今オフ、フランシスコ・リンドーアとカルロス・カラスコをトレードでメッツへ放出するなど、大規模なペイロール削減を進めていたが、1年500万ドル+オプション1年で再契約したセザー・ヘルナンデスに続く補強となった。

インディアンスは昨季の外野手の長打率がメジャー最低。2017年以降に外野手が放った172本塁打は、ジャイアンツの194本塁打を下回るメジャー最少の数字であり、近年のチームに欠けていた「打てる外野手」の補強が急務となっていた。

現在29歳のロサリオは昨季まで6年間ツインズでプレー。2019年には自己最多の32本塁打109打点をマークしたが、インディアンスの外野手が32本以上の本塁打を放ったのは2008年のグレイディ・サイズモア(33本塁打)が最後である。昨季も57試合で13本塁打42打点を記録し、フルシーズンに換算すれば35本塁打110打点を狙えるペースだったが、四球が少なく低出塁率であることなどから年俸に見合う働きを期待できないと判断され、昨年12月にノンテンダーFAとなった。

ツインズでプレーしてきたロサリオはインディアンスとの対戦回数も多く、インディアンスの本拠地プログレッシブ・フィールドでは45試合に出場して打率.353、11本塁打、25打点、OPS1.031をマーク(OPSは7試合以上出場したビジター球場で最高。11本塁打、12二塁打、3三塁打は全ビジター球場で最多)。クリーブランドの地で好成績を残していたこともインディアンスのロサリオ獲得を後押ししたに違いない。

ロサリオは新天地・インディアンスで正左翼手として、ヘルナンデス、ホゼ・ラミレス、フランミル・レイエスらとともに上位打線を形成することになりそうだ。

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