長崎商高に新学科 設置検討を求める 審議会、市教委に意見書

 長崎市立長崎商業高の学科改編について検討する審議会(会長・平岡透県立大教授)は28日、スポーツビジネスや情報分野を専門に学ぶ学科の設置を検討するよう求める意見書を市教委に提出した。
 経済のグローバル化や情報通信技術(ICT)の進歩に対応した新学習指導要領などを踏まえ、市教委は昨年、同校の学科改編を検討する審議会を設置。学識者ら11人が昨年9~12月に5度会合を開き、市教委への提案を盛り込んだ意見書を取りまとめた。
 審議会側は意見書で、スポーツビジネスを専門的に学べることは部活動が盛んな同校の「新たな魅力になる」と強調。情報分野の学科についても、IT企業の誘致に力を入れる市の現状に対応できるとした。
 同校にある学科は現在、情報国際ビジネス科のみ。市教委は「この意見をベースに検討を進める」とした上で、新学科の設置時期は専門科目を担当する教職員が確保できた段階になるとの見通しを示した。

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