券売機に抗菌シート 京急川崎駅で試験導入

 京浜急行電鉄(東京都港区)は17日、京急川崎駅と羽田空港国際線ターミナル駅の自動券売機の操作画面に「タッチパネル用抗菌シート」を試験導入した。インフルエンザやノロウイルスなど抗菌・抗ウイルス効果もあるといい、同社は「日本の玄関口でもある羽田の駅で、世界の人々に日本の技術をアピールする機会になれば」と期待している。

 シートは、末吉ネームプレート製作所(川崎市多摩区、沼上昌範社長)が、川崎市の知的財産交流事業を活用して開発した光触媒チタンアパタイト技術を使用したもの。昨年末に市から紹介を受け、試験導入を決めた。

 「つり革や手すりを触るのが嫌で手袋をする人もいるが、タッチパネルは素手でしか触れない」と道平隆・京急常務取締役鉄道本部長。同ターミナル駅の自動券売機全4台と精算機全2台、京急川崎駅の券売機2台に導入。6月まで客の利用回数など反応が良ければ、本格的に導入していくという。

 沼上社長によると、大腸菌などで抗菌性を調べたところ、「4時間で劇的な効果、8時間でほとんど菌がない状態になった」といい、川崎信用金庫全店舗の現金自動預払機(ATM)・両替機(約220台)に使われているという。

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