リバプールが聖域なき放出計画でエムバペ獲り サラーら〝ビッグ3〟の移籍容認か

チームの〝顔〟サラー(中央)だが…(ロイター)

イングランド・プレミアリーグのリバプールが、なりふり構わぬ〝奥の手〟でフランス1部パリサンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・エムバペ(22)の獲得を狙う。

今夏の去就が注目されるエムバペを巡っては残留を要請しているPSGに加え、退団を見据えてスペイン1部レアル・マドリードやバルセロナ、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティーなど多くのビッグクラブが入り乱れての大争奪戦が展開されている。

そうした中、スペイン紙「スポルト」が「リバプールがエムバペの獲得レースでRマドリードを追い抜く」と報じ、争奪戦で有利とみられていたRマドリードよりもリバプールが優勢になりつつある状況を指摘した。

Rマドリードは財政難から約200億円とみられる移籍金がネックとみられていたが、PSGが関心を寄せるFWビニシウス(20)のほかMFカゼミーロ(28)、DFラファエル・バラン(27)も放出して獲得資金を捻出する構え。だが、リバプールはチームを支えるエースの放出で対抗する構えだ。

「ユルゲン・クロップ監督はFWサディオ・マネとFWロベルト・フィルミーノ、またはFWモハメド・サラーを移籍させることで、エムバペのために席を開けることをいとわない」と同紙。リバプールの攻撃をけん引してきた3人のエースは〝ビッグ3〟と呼ばれチームの看板となっていたが、エムバペのためにいずれかの選手、必要ならば2人の放出を視野に入れて200億円の資金を作る構え。

「経済的な制限はなく、PSGが要求する金額を支払う」と聖域なき放出計画でスーパーエースの獲得を目指す。

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