【デイトナ24時間決勝スタート】キャデラック勢が序盤をリード。スタート直前に接触で混乱も

 1月30日、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦デイトナ24時間レースの決勝が、フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイでスタート。49台のマシンが24時間先のゴールを、そして日本の小林可夢偉にとってはデイトナ24時間の3年連続総合優勝を目指す戦いが始まった。

 今年のデイトナは、1月24日に行なわれた予選レースの順位により決定されたグリッドから決勝レースが始まった。ポールポジションはウェーレン・エンジニアリング・レーシング(アクション・エクスプレス・レーシング)31号車キャデラックDPi-V.R(フェリペ・ナッセ/マイク・コンウェイ/ピポ・デラーニ/チェイス・エリオット)が獲得。

 以下、マツダ・モータースポーツ55号車マツダRT24-P(オリバー・ジャービス/ハリー・ティンクネル/ジョナサン・ボマリト)、マスタング・サンプリング/JDCミラー・モータースポーツ5号車キャデラックDPi-V.R(トリスタン・ボティエ/ロイック・デュバル/セバスチャン・ブルデ)、マイヤー・シャンク・レーシング60号車アキュラARX-05(デイン・キャメロン/オリビエ・プラ/ファン・パブロ・モントーヤ/AJ.アルメンディンガー)、コニカミノルタ・アキュラARX-05(ウェイン・テイラー・レーシング)10号車アキュラARX-05(リッキー・テイラー/フィイペ・アルバカーキ/アレクサンダー・ロッシ/エリオ・カストロネベス)というトップ5のスターティングオーダーだ。

 ジミー・ジョンソン/小林可夢偉/シモン・パジェノー/マイク・ロッケンフェラーという豪華ドライバーラインアップを採用するアリー・キャデラック・レーシング(アクション・エクスプレス・レーシング)の48号車キャデラックDPi-V.Rは6番グリッドからスタート。ジョンソンがスタートドライバーを務めている。

ピットロード上でのスタートセレモニーに向かう48号車のドライバーたち
ポールポジションからスタートしたウェーレン・エンジニアリングの31号車キャデラック

 最初の波乱は、スタート前に起きた。

 ジャービスがスタートドライバーを務める2番グリッドの55号車マツダRT24-Pが、フォーメーションラップに出ていくことができない。その後、隊列の後方からスタートは果たしている。

 オープニングラップのインフィールドセクションでキャデラック・チップ・ガナッシ・レーシングの01号車キャデラックDPi-V.R(ランガー・バン・デル・ザンデ/ケビン・マグヌッセン/スコット・ディクソン)のバン・デル・ザンデがアグレッシブな動きで上位を伺う。

PPスタートの31号車キャデラックが序盤をリードする展開に

 一方でGTクラスはスタート直前に各車の間隔が詰まったところで接触が発生。複数のマシンがダメージを負ったようだが、そのままスタートが切られた。この中でGTLMクラスのウェザーテック・レーシング79号車ポルシェ911 RSRがリヤバンパーを大きく破損。のちにこのバンパーが車体からはがれ落ち、開始10分を前に最初のイエロー導入となった。

 レース開始30分の時点で、トラフィックをかき分け上位へと戻ってきた55号車マツダのジャービスはDPiクラスの隊列に追いつき、48号車キャデラックのジョンソンをパス、6番手に。

 40分を前にDPiの最初のルーティンピットが始まる。直後、31号車キャデラック、10号車アキュラ、01号車キャデラック、5号車キャデラックが一団となり接近戦でのトップ争いとなる場面も。しかし、31号車キャデラックのナッセがトップをキープして最初の1時間を終えている。

 1時間を終え、LMP2クラスはPR1マティアセン・モータースポーツの52号車オレカ07、GTLMクラスはコルベット・レーシングの3号車シボレー・コルベットC8.R、LMP3クラスはパフォーマンス・テック・モータースポーツの38号車リジェJS P320、GTDクラスはバッサー・サリバンの14号車レクサスRC F GT3が、それぞれのクラストップを走っている。

 陽が傾きつつある現地はこのあと、サンセット〜ナイトセッションへと突入する。レースは日本時間2月1日午前5時40分にフィニッシュを迎える予定だ。

GTDクラスではPPの96号車BMWを序盤で12号車レクサスがパス。その後、14号車レクサスがトップに立つ
スタート時の混乱でマシンにダメージを負って修復作業を強いられたGTLMクラスの79号車ポルシェ
序盤、接近戦となったDPiクラスの上位争い
デイトナ24時間 1時間経過時点暫定リザルト(PDF)

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