
エステバン・オコンは、ルノーF1の指揮をとってきたシリル・アビテブールが外れることはとても悲しいと語った。一方で新生アルピーヌを率いる新ボスたちのリーダーシップには大きな期待を抱いているという。
ルノーは2021年から伝説的なアルピーヌブランドのもとでF1ワークス活動を行うことを決めた。それに伴いチームの経営陣の刷新も行われ、2016年のワークス復帰以来ルノーF1チームを率いてきたマネージングディレクターのアビテブールが離脱することが発表された。
2019年にF1シートを失い、1年間メルセデスのリザーブドライバーを務めたオコンを、アビテブールは2020年のレギュラードライバーに起用した。
「シリルの離脱は本当に悲しいことだ。彼はチームのプロジェクトを長年率いてきて、その結果が表れてきたところだった。表彰台やトップ5入りといった好結果が出るようになってきた」とオコンは語った。
「このタイミングで彼が去るのを見ることになって、つらい気持ちだ。今後の彼の幸運を祈っている」
「彼はとても良い人だし、彼には本当に感謝している。今日、僕がここにいられるように手助けをしてくれたんだ。彼の今後の成功を願っている」

1月11日、グループ・ルノーは、アビテブールの離脱を発表、その際に、戦略および事業開発担当ディレクターを務めたローラン・ロッシがアルピーヌブランドの最高経営責任者CEOに就任することを明らかにした。17日には、MotoGPのチーム・スズキ・エクスターでチームマネージャーを務めたダビデ・ブリビオが、ロッシの直属のレーシングディレクターとしてアルピーヌF1チームに加入することが発表された。
オコンはまだふたりの新たなボスと直接会ってはいないものの、Zoomでロッシとブリビオ双方とすでに話はしたということだ。
「まだエンストンには行けていない。残念ながらあらゆる制限があって、旅をすることが少々複雑になっているから行けずにいるんだ」とオコンは語った。
「でもチームメンバーとは電話で連絡を取っているし、新しいボスたちとも電話で話をしている」
「僕らのボスは信頼できる人たちだ。彼らはやる気に満ち溢れているが、とても謙虚だ。できるかぎりの手段でサポートしようとしている」
「だからすべてのことがとてもポジティブだよ。イギリスに行けるようになり次第、すぐに訪ねるつもりだ」
オコンは、チームの新体制に大きな期待を抱いている。
「ローラン・ロッシとダビデ・ブリビオとはすでに2回電話で話したし、ビデオ会議でも長時間話をした」とオコンは言う。
「繰り返しになるけれど、彼らはとても意欲的だ。モータースポーツの大ファンなんだ」
「ダビデはこれまで働いていたMotoGPの世界で大きな成功を収めた。彼は今、僕らのチームをさらに一歩前進させたいという強い意欲を持っている。だから(彼らと話して)いい感触を持った。チームのトップは信頼できる人たちだ。それはいいニュースだよ」
