遊撃手補強目指すレッズ レイズの正遊撃手・アダメスに興味

フリーエージェント市場から遊撃手が消えたため、遊撃手補強が今オフの最優先課題であるレッズは、トレードでの補強が必要となっている。メッツからインディアンスへ移籍したアメッド・ロサリオが候補の1人となっていることはすでに報じられているが、「ジ・アスレチック」のC・トレント・ローズクランスによると、レッズはレイズの正遊撃手であるウィリー・アダメスやフリーエージェントのディー・ストレンジ・ゴードンにも興味を示しているようだ。

ローズクランスによると、レッズとレイズは今オフ序盤にアダメスのトレードについて話し合いを行っていたという。しかし、レッズはフリーエージェント市場での補強を最優先に考えていたため、レイズとの交渉を中断。その後、ディディ・グレゴリアス、マーカス・セミエン、アンドレルトン・シモンズが次々にフリーエージェント市場から姿を消したため、レッズが再びアダメス獲得に動く可能性があるとみられている。

アダメスは現在25歳でフリーエージェントまであと4年も保有できるため、レッズとしては今季だけでなく、今後数年間にわたって正遊撃手を任せることができる。昨季は54試合に出場して打率.259、8本塁打、23打点、OPS.813をマーク。遊撃の守備でも2年連続でプラスの守備防御点を記録しており、正遊撃手として申し分のない存在だ。

もちろん、あと4年も保有できる若手遊撃手をレイズが簡単に手放すとは思えないが、球界ナンバーワン有望株のワンダー・フランコのメジャー昇格が近付いており、レッズが十分な対価を用意できればレイズが放出に応じる可能性はある。フランコは早ければ今季中のメジャーデビューが予想されているが、レイズはそれまでの数ヶ月をジョーイ・ウェンドルを遊撃に回して凌ぐこともできる(空いた三塁にはヤンディ・ディアスやマイク・ブロソーがいる)。

一方、現在32歳のゴードンは、遊撃手として20試合以上に出場したのは2013年が最後であり、近年の成績不振も考えると、正遊撃手としての起用は難しいだろう。ゴードンを獲得する場合は、日本時間1月31日にフィリーズから金銭トレードで獲得したカイル・ホルダーも含め、複数の選手を併用して有望株ホゼ・ガルシアの成長を待つことになりそうだ。

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