
大阪国際女子マラソンが31日、長居公園周回コース(1周約2・8キロ)で行われ、東京五輪代表の一山麻緒(23=ワコール)が2時間21分11秒で優勝を果たした。
新型コロナウイルスの感染リスクを考慮し、市街地を巡るコースから、大会史上初めて周回コースに変更された。高低差も約4メートルと少ないことから、野口みずき氏(42)が持つ日本記録(2時間19分12秒)の更新に注目が集まっていた。
そんな中、スタートと同時にペースメーカーを務める川内優輝(33=あいおいニッセイ同和損保)らに、一山と前田穂南(24=天満屋)がついていく形で先頭集団が作られ、5キロを16分32秒、10キロを33分0秒で通過した。
しかし、12キロ過ぎに前田が遅れ始めると、16・5キロ付近では、一山との差が約30メートルにまで広がった。一方の一山は、1キロを3分17秒前後の安定したペースで周回遅れのランナーを抜き去っていき、中間点を日本新記録射程圏内の1時間09分35秒で折り返した。
その後も一山の独走態勢が続いたが、24キロ以降は少しずつペースダウン。それでも、ラスト1周でロングスパートを見せ、大会記録を更新した。