Lクラス高級ミニバン市場で独占人気を誇るトヨタ アルファード。2021年1月でデビューから丸6年を迎えたが相変わらず絶好調の売れ行きで、2月の販売ランキングも3位! なんと月販10000台を超えているというから凄い。そんなアルファードも遂に2022年春にもフルモデルチェンジを迎えるという。新型アルファードは何が変わる!? 独自取材から判明した発売時期や販売価格など、気になる4代目アルファードの最新情報をお届けする!▲トヨタ 新型アルファード 2022年モデル(4代目)予想イラスト[画像はMOTA編集部の独自調査を基にしたイメージイラストで、実際の販売車両とは異なる場合があります]▲

新型アルファード、外観はキープコンセプトだが中身は大きく進化か

「トヨタ アルファード」がフルモデルチェンジを実施するとの知らせが入ってきた。新型アルファードについて現段階で掴んでいる最新情報などをお伝えしていこう。
アルファードは、格調高いスタイリングや広く豪華なインテリアなどで絶大な支持を集め続ける、Lクラスの高級ミニバンだ。新型でもこの美点はそのままに、メカニズムなどを中心に磨きをかける。
最新TNGA GA-Kプラットフォームを採用、新ターボエンジンも搭載か
さて、4代目となる新型アルファードは、どのような進化をみせてくれるのだろう。

新型アルファードでは、カムリやハリアーなどが採用する新開発のTNGA GA-Kプラットフォームを採用する。
新プラットフォーム化により、走行安定性や衝突安全、さらに運転支援技術などといった様々な基礎性能が大幅に上がる模様だ。
自動運転レベル2に相当する最先端のADAS(先進運転支援システム)採用も期待される。
V6 3.5リッターの大排気量版は惜しまれつつも廃止か

現行型では2.5リッターガソリンと、2.5リッターハイブリッド、さらにV6 3.5リッターの3つが用意されている。新型でも3タイプのパワートレインというラインナップは同じようだ。
まずベーシックな2.5リッターエンジンは、熱効率を高めた新世代のダイナミックフォースエンジンに進化。同様に2.5リッター+ハイブリッドタイプについても、新世代エンジンと組み合わされ、実燃費をさらに向上させる。
大排気量のV6 3.5リッターエンジンについては、そのまま継続される説と、新開発の2.5リッターダウンサイジングターボエンジンが搭載されるという2つの情報がある。2021年4月の段階では情報が不正確な状況なため、続報が入り次第情報を更新していく。
新型アルファードの外観はキープコンセプトのまま維持、ヴェルファイアはモデル廃止か
中身は一新される新型アルファードだが、現行型でもいまだ好調なセールス状況をみせているため、肝心な外観については大きな変化はなさそう。

新型アルファードのスタイリングは、現行型のイメージを残したキープコンセプトで、アルファードの魅力である豪華さや迫力もそのまま維持されそうだ。
さて、兄弟車ヴェルファイアの扱いはどうなるのだろう。
結論から伝えると、モデル名は消滅する模様だ。ただし新型アルファードのラインナップの中に、ヴェルファイアの2段ヘッドライトなどのテイストを残した新グレードが設定される可能性はある。
新型アルファードは2022年春登場か、価格は390万円台から

新型アルファードの登場時期は2022年春! ただし半導体不足による遅れの懸念も
新型アルファードの発売時期はどのくらいになるだろう。
MOTA(モータ)編集部の調べでは、新型アルファードの発売は2022年春頃の発売を目指している、との情報を得た。
ただし2021年4月現在、半導体不足による新車生産の遅れが多方面で影響を及ぼしており、状況も流動的なようだ。計画の変更等の情報があれば、本記事等で随時お知らせしていく予定だ。
新型アルファードの価格帯は約390万円台から800万円弱か


新型アルファードの価格はどうなるだろう。
現行型(3代目)の販売価格は386万4000円から759万9000円(消費税込)。先進運転支援技術や新プラットフォームの採用があるとはいえ、既に高価な価格設定だ。ここからさらに大幅に上昇することは考えにくい。
新型アルファードの販売価格帯も約390万円台から800万円弱に設定されるだろう。
トヨタ アルファードとはこんなクルマ

トヨタ アルファードは、グランビア/グランドハイエースの後継車として、初代モデルが2002年5月に初登場した。
当時、Lクラス高級ミニバン市場を開拓し人気を独占していた「日産 エルグランド」をライバルとして企画されたモデルだ。
この時のトヨタのアルファードに賭ける意気込みは相当なものだった。初代の発売日は、なんと2代目エルグランド発表の翌日。市場奪還に向けた強烈な対抗心を、隠そうともしていなかったのだ。
ライバルにはないきめ細かなラインナップ展開が功を奏す

ライバルの2代目エルグランドが、V6 3.5リッターの大排気量エンジン1本のラインアップだったのに対し、トヨタはアルファードに直4 2.4リッターの廉価なモデルを設定。
さらにトヨタが得意とするハイブリッドモデルも2003年7月追加設定するなど、ライバルに対し圧倒的に選択肢の幅が広く、きめ細かいグレード展開で対抗した。
結果としてトヨタ アルファードはデビュー早々に支持を集め、日産の牙城を崩すのに成功した。
代を重ねるごとに市場を拡大し、シェアも独占していく

アルファードは2008年5月、約6年ぶりにフルモデルチェンジを実施。2代目アルファードになり、より豪華な装いへと進化した。
いっぽうで、よりワイルドな(こころなしかエルグランド風の)デザインをまとった兄弟車「ヴェルファイア」も新設定。さらにLクラスミニバン市場の拡大を図った。
そして2015年1月には、現行型となる3代目アルファードへとバトンタッチを遂げている。
2020年1月~12月の販売ランキングで総合5位の大ヒット作に

2020年、トヨタ アルファードは年間90748台を販売。軽自動車を除く国内新車販売ランキングで5位に輝いた。
ベスト10のほとんどのモデルが300万円以内という価格帯という中、唯一400万~500万円台が中心となる高額なアルファードがランクインしていることは特筆すべきポイントだ。
自ら市場を拡大させたうえ、その市場も独占してしまったアルファード。2021年1月でデビューから丸6年を迎えたところだ。
初代、2代目がそれぞれおよそ6年周期でフルモデルチェンジを実施している点からも、4代目登場がそう遠くないことも予想出来るだろう。
[まとめ:MOTA編集部]