【陸上】五輪金メダル・野口みずき氏が語る危機感「世界との差は広がりつつある」

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野口みずき氏

大阪国際女子マラソン(31日、長居公園周回コース)は、東京五輪代表の一山麻緒(23=ワコール)が大会新記録となる2時間21分11秒で優勝。同代表の前田穂南(24=天満屋)は、2時間23分30秒で2位に入った。レース後には、アテネ五輪女子マラソン金メダルの野口みずき氏(42)が報道陣の取材に応じ、陸上界の未来について語った。

今大会は野口氏が2005年のベルリンマラソンで樹立した日本記録(2時間19分12秒)の更新に大きな期待が集まっていた。しかし記録を塗り替える選手は現れず「そろそろ更新されてもいいんじゃないかと言ってきたけど、更新されなくてちょっとホッとしていたり、複雑な心境ですね」と胸の内を明かした。

その一方で危機感もあるといい「世界との差は広がりつつある。2時間20分を切る選手が少ないのは寂しさを感じる。私の日本記録も、高橋尚子さん(48)、渋井陽子さん(41=三井住友海上)がいたからこそ出せた。刺激を与え合いながら、世界との距離をどんどん縮めてほしい」とエールを送った。

その上で「一山選手、前田選手は、これから女子マラソンが強くなるために必要な存在。(他選手は)刺激をもらえると思う。時計がちょっと動き出したような感じ」と若手のさらなる活躍に期待を寄せた。