ヤクルトが〝厳戒態勢〟での春季キャンプ 高津監督「いい時間を過ごしてほしい」

波上宮で絵馬を見せるヤクルト・高津監督(左)と中村選手会長

厳戒態勢でのキャンプがいよいよスタートする。ヤクルトは31日に、沖縄・那覇の波上宮で高津臣吾監督(52)と選手会長の中村悠平捕手(30)が参拝。絵馬に「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」と書いた指揮官は「みんなが成長して、3月、開幕を迎えられるようなキャンプを過ごしたい」と話した。

コロナ禍の中、沖縄県は県独自の緊急事態宣言を発出している。そこでのキャンプだけに制限は厳しい。無観客での開催、さらに首脳陣、選手、スタッフも外食禁止だ。練習で球場に行くこと以外で外出できるのは、コンビニなどで必要な物を買う時だけに限られている。

ヤクルトは1月上旬に村上がコロナの陽性判定を受け、青木を含む5選手が濃厚接触者と認定された。このことも関係してか、球団はより一層気を引き締めている。

ただ、マイナス面ばかりではない。30日に沖縄入りした選手たちは到着してすぐに荷物の整理のために球場を訪れ、一部の選手は早速キャッチボールなどの練習も行った。31日もほとんどの選手が球場で体を動かし、キャンプを前にしてブルペンで投球練習を行う投手もいた。

指揮官は宿舎で過ごす時間が増えることに「過去には経験のないことなので(過ごし方が)難しいかもしれない」とした上で「無駄な時間は過ごしてほしくない。休むなり勉強するなり、リラックスするなり、しっかりとしたいい時間を過ごしてほしいと思う」。〝野球漬け〟となれる環境をプラスに転じたいところだ。

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