ソフトバンク・松田が完全復活に手応え「やってきた以上のものが『熱男』とともにできてきた」

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「55」のバルーンを持ち熱男ポーズを決める松田

V5を目指すソフトバンクのキャンプで注目が松田宣浩内野手(37)だ。昨季は打率2割2分8厘、13本塁打、46打点とまさかの低迷。今年はキャンプから若手の挑戦を受ける立場でもある。もっとも、負ける気は一切ない。アラフォーにして肉体的故障0の鋼のボディーを徹底的に追い込んで迎えるシーズン。復活への自信をみなぎらせている。

――いよいよキャンプイン。昨季はコロナ禍で日程的にもイレギュラーなシーズンとなり思わぬ不振にも苦しんだ。熱男は復活するのか否か――。注目も集まる。

松田:去年の結果だけ見たら「衰えたんじゃないか」とか「もうダメなのか」とか言われるかもしれないですけど。僕個人としての感覚と周りの人の見方はずれてるんじゃないかと思っていて。2020年が明けるまでは僕も正直ちょっと不安はありました。ただ、悪いシーズンを過ごしたから、気持ち的や肉体的にもダメになって、自主トレも響くのかなと思ったら全くそんなこともなかった。体に関してもすごく追い込めたので。

――自主トレは例年になく追い込んだ。

松田:(新ヘッドコーチの)小久保さんもベテランになればなるほどオフの期間は技術よりフィジカルを上げたほうが精神的にも肉体的にもいいと話されていた。これまでは全試合出場や連続ゴールデングラブ賞だったりと、継続できていたのでオフも同じ流れでやってきた。今年は去年の数字が悪かったから、改めて、振り込んだり守備したりよりも、まずは1人のスポーツ選手として体力や筋力のアップに取り組んだ。そんなオフでした。今年は走りましたね。

――その結果として手応えが生まれた。

松田:体が元気なんですよね。今年はやれるんじゃないかと期待している理由として、同年代を見てもどこかに痛いところがあったり、気になるところがあって結果が出なくなり辞めているんですよ。それが僕の場合は全く痛いところがない。体も動くし元気なので。突き詰めていくと、まだまだ上げていけばいいと思った。

――確かに死球などのグラウンド内での骨折を除き、どこかを痛めたりという故障が今までにない。

松田:ゼロ! ないもんね。これが何か故障歴とか持ってたら、そこが再発したりとかあるけど、これは恵まれているというか幸せというか。言い方を変えれば「特殊」であったり「珍しい」という言葉を使った方がいいのかもしれないですけど。結果を出す出さない以外に考えることがないんですよね。

――年齢的にはアラフォーを迎える。今キャンプでは栗原のサード挑戦をはじめ競争は激化しそうだが、まだまだ負けるつもりはない。

松田:やっぱり全部の試合に出たい。もちろん、そうならない時にどういう役割をするのかということも考えなければいけないが、根底には全試合を出る準備はやっている。数字さえでれば出られる。まだまだやれるぞというところを数字、動きに出せばいいと思う。チームを一歩下がって見るんじゃなくて、まだまだ柳田とかとグイグイ先頭に立って競いたい。若い選手の力はすごいけど、ベテランは若い選手より何倍も成功の経験をしている。自信を持って生かしていければと思う。

――「熱男」としての声での貢献もチームにとって大きいのはもちろんだが、結果が求められていく中で自らのプレーのほうに集中するということを考えたりは?

松田:38歳でも声を出しているねというのは僕にとって普通のこと。チームのためにやっていると思ってくれるのはありがたいですが、僕は声を出さずにやっていたら成績も出ないと思う。打撃で速い球を打つため、守備でアグレッシブにいくためのアイテムだと思っているので。僕から声を取ったら多分スカスカになっちゃう。これに関して僕はムネさん(川崎宗則)からもらったものだと思っていて。ムネさんがメジャーに行くときに「お前がやれよ」と言われて、最初はガムシャラに声を出しただけだったけど、自分がやってきた以上のものが「熱男」とともにできてきたと思っている。行けるところまで行きますよ。