東被告に懲役25年を求刑 宮崎市女性殺害

 宮崎市のマンションで2013年、女性が殺害され遺体が切断された事件で、殺人や死体損壊・遺棄などの罪に問われた男女3人のうち、主犯とされる東(あずま)竜二被告(30)=住所不定、無職=の裁判員裁判論告求刑公判は18日、宮崎地裁(瀧岡俊文裁判長)であった。検察側は「一連の犯行を主導し、被害者の人格を破壊し尽くした卑劣極まりない犯行」として懲役25年を求刑。弁護側は冒頭陳述で認めていた死体損壊・遺棄を含む全ての罪について無罪を主張し、結審した。判決言い渡しは29日。

 検察側は論告で「被告は共犯の女2人を暴力や脅しで精神的・金銭的に支配していた」と指摘。殺人について「金を貢がせていた被害者が仕事を失い、暴力を繰り返した結果、意識不明となってうなり声を上げ始めたため殺害を決意。金丸真菜実受刑者に『殺す』と言わせて鼻と口を押さえさせ、最後に被告がとどめをさした」と主張した。

© 株式会社宮崎日日新聞社