豆まき、相次いで中止 余った豆は

2021年の節分の日は、124年ぶりの2月2日です。ところが新型コロナの影響で、節分の行事で欠かせない「豆まき」の中止が各地で相次いでいます。

東京・港区の増上寺でも、毎年恒例の「豆まき」では多くの人で賑わいますが、今年は参加者の「密」を避けるため住職や職員のみで「節分」の行事を行うことになりました。

しかし、困ったことに、本来使うはずの約500キロの豆が余ることになりました。寺では、規模を縮小することは考えていましたが、中止になるとは思っていなかったということです。

そこで考えたのが「節分の文化をもっと幅広く伝われば」とホームページで通信販売を始めました。すると全国から注文が殺到、瞬く間に完売したということです。

寺では「豆まき」に対する意識や期待が高いことに驚き、大変感謝していると話していました。

江戸時代も疫病や災害にたびたび見舞われ人々はそのたびに神社や寺へ参拝し厄を払っていました。

増上寺でも「(コロナによる)厄を払いたい、そういう方が増えている。豆まきをご家庭などで行い、皆さんの心に安らぎが訪れれば」と話していました。

まもなく節分。「豆まき」のときには心を込めて「災厄消除・開運招福」と、豆をまくのはいかがでしょうか。

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