恵方巻きを食べるのに最適なアプリ「地図マピオン」のニッチな魅力

今年の恵方は「南南東」(「地図マピオン」【iOS/iPad版】)

節分の恵方巻きを食べるのに最適な地図が爆誕!?

今や幅広い年代に使われ、スマホには欠かせない存在となった地図アプリだが、利用率ではグーグルマップが頭一つ抜けている。そんな中、ニッチな地図を続々とリリースしコアなファンを魅了しているのが「ワン・コンパス」(東京都港区)の「地図マピオン」だ。

昨年11月に6年ぶりの大幅アップデートが行われ、都道府県から町丁目単位までくっきりと境界線が見やすい「境界線マップ」をリリース。

これが「飛び地や複雑に境界線が入り組んだ珍しい場所が一目瞭然だ」と地図マニアの間で話題を呼び、「境界協会」の主催者である小林政能氏も「境界線を識(し)ることは、地元を識ることの第一歩であり、地元をめでることの大事な一歩なのです」と絶賛コメントを寄せた。

さらに、最新のアップデートでは、いざという時に役立つ「防災マップ」と節分に最適な「恵方機能」が追加された。

同社広報担当の戸田有香氏は「もともと単独で『恵方マピオン』というアプリもあったのですが、1年に1回しか使われませんでした(苦笑い)。今回はその機能を本家『地図マピオン』に組み込んだ格好です。地図ファンの方だけでなく、ひらがなだけの地図『えきのなまえマップ』などは教育現場からも好評の声をいただいております」と話す。

もともとは日本で初めてのインターネット地図サービスだった〝老舗〟。発想力を生かしたニッチな地図で生き残りを図っている。

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