新潟市の宿泊療養施設から新型コロナウイルス感染患者が無断外出

説明をする県の担当者

新潟県は1日、新型コロナウイルス感染患者が軽症患者の宿泊療養施設「シングルイン新潟第3」(新潟市中央区)から無断外出していたことを発表した。

発生日時は1月31日。18時30分ごろ、強い不安感を訴えていた男性療養者1人が、「シングルイン新潟第3」駐車場に駐車していた自家用車にて無断外出。その後19時30分ごろ、患者の自宅駐車場にて車内にいた本人が警察に発見され、22時45分ごろには病院へ搬送された。

無断外出をした患者は1月18日の週に陽性が判明し、その翌週に宿泊療養施設へ入所したが、入所翌日から精神的に強い混乱や不安が見られ、医師によりオンライン診療が続けられており、入院の段取りも進められていた。

31日18時ごろ、医師、看護師などと対面での診療が行われた。対面診療はホテルの構造を用いて、患者がロビー、医師らがフロントに立ち、感染対策のアクリル板を挟んで行われたが、診療の途中に患者がロビーのメイン出入り口(自動ドア)の施錠を破壊し脱出した。

なお、施設では施錠を行っていたこともあり、自動車の鍵などの個人的な所有物は預かっていなかったという。

無断外出中の立ち寄り先などは現在聞き取りを進めている途中であるが、患者は家族がいると考えられる病院へ向かい、入り口で立ち入りを止められたのちに帰宅したという。

シングルイン新潟第3

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