巨人・桑田コーチが東京Dで〝始動〟「一緒に喜べる伴走者になりたい」

東京ドームで本格始動した桑田コーチ

15年ぶりに復帰した巨人の桑田真澄投手チーフコーチ補佐(52)が1日、東京ドームで指導者デビューを果たした。エース菅野、キャプテン坂本勇ら主力組のS班でキャンプイン。東京での4日間はトレーニング着での練習となり、桑田コーチも背番号73のユニホームではなく、球団ジャージに身を包んだ。

練習前には自主隔離中の外国人を除く15選手を前にあいさつ。「新人ですのでね。『1年間、日本一に向かって頑張りましょう。みなさんの潜在能力を少しでも引き出したい。またみなさんから野球人として学ぶこともたくさんあると思いますので、よろしくお願いします』と話しました」

キャッチボールでは昨季46試合登板の鍵谷に注目。実際に自分で投げて見せるなど、さっそく指導を行った。菅野ら投手陣へのノックも敢行。ブルペンでは今村の投球に熱視線を送り、コミュニケーションをとった。「(今村に)今日は投げてどうだったという話から、去年1年間どうだったのと(聞いた)。彼が去年1年間振り返って、どう思っているのか。どうしたいのか。どういうところに課題を感じているのか、そんなところをちょっと聞かせてもらいました」。

自身の役割は分かっている。「常に宮本チーフコーチと相談しながら。杉内コーチもいますし、連携を取りながらやっていきたい」と選手が混乱しないよう、指導方針を一致させていく考え。桑田コーチは「(選手と)ともに考えて悩んで苦しんで悲しんで、そして最後に一緒に喜べる伴走者になりたいなと思っています」と目を輝かせた。

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