赤飯振る舞い笑顔 日向の団体、独居高齢者らに

森敏郎代表(右)から赤飯を受け取った住民ら

 日向市財光寺のボランティア団体「財光寺切島山(きりしまやま)1区学習支援励まし隊」(森敏郎代表、4人)は1月31日、地区内の一人暮らしの高齢者や、ひとり親世帯に赤飯を振る舞った。2020年度に新型コロナウイルスの影響で中止したイベントの代わりに、広がる格差や貧困に苦しむ人々に届けようと企画した。
 同市東郷町・坪谷小の児童が育てたもち米を使用。市社会福祉協議会を通じ、約8キロを譲り受けた。地元有志が協力して約40人分の赤飯を炊き上げ、財光寺南小校区に住む対象者に渡した。受け取った人々は笑顔で「ありがとうね」と礼を言い、大切そうに持ち帰っていた。
 同隊は5年前に発足。児童の学習支援や登下校時の見守り活動などに取り組んでいる。昨年6、12月には県共同募金会の助成金を活用し、ひとり親や生活困窮世帯に市内の飲食店で使える弁当の無料券を配った。
 元会社員の森代表(65)は「一つ一つの活動は小さいが、関わりを持ち続けることが大切。県内でボランティアをする人がもっと増えてほしい」と話していた。

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